アパマンショップは全国で約1100店舗あり、賃貸住宅仲介業店舗数No1として有名です。
日本全国どこの地域でも店舗がございますので、実際にアパマンショップの物件に入居されている方も非常に多いことと思います。
そこで今回は賃貸不動産会社に勤める筆者が、
アパマンショップの退去費用について徹底解説していきます。
- アパマンショップの退去費用は高い?
- アパマンショップの退去の際に発生する費用
- アパマンショップの退去費用の相場
- アパマンショップの退去に関する評判
上記4つについて詳しく解説をしていきますので、この記事をお読みいただくことでアパマンショップの退去費用について詳しくなれますよ。
アパマンショップの退去費用は高い?
まずはアパマンショップの退去費用が高いかどうかについてです。
結論としては、
物件の契約内容やフランチャイズ店舗によって異なるが、高額な退去費用を請求される可能性は少ない
となります。
アパマンショップの大多数がフランチャイズ店舗
実はアパマンショップの1100店舗のうち、約1000店舗がフランチャイズ店舗です。
退去費用に関しては各フランチャイズ店舗によってクリーニング費用などの金額が異なるので、一概に退去費用がいくらであるかということをお伝えすることができません。
ただ、アパマンショップのフランチャイズ店舗である以上、基本的には国土交通省のガイドラインに則って退去費用を算出する不動産会社が多く、不当な退去費用を請求されることは少ないでしょう。
この点から、高額な退去費用を請求される可能性は少ないと言えます。
また、退去費用は、
- クリーニング費用がいくらか
- 和室がある物件か
- 原状回復費用は発生するか
- 短期解約違約金は発生するか
などによっても大きく異なっていきます。
下記からは退去の際に発生する可能性がある費用について詳しく解説をしていきます。
アパマンショップの退去の際に発生する費用
アパマンショップの退去で発生する可能性がある費用は大きく分けて4つです。
- クリーニング費用
- 畳表替え・襖張替え費用
- 原状回復費用
- 短期解約違約金
このうち、
①クリーニング費用
は原則としてほぼ必ず発生する費用となります。
①~④の費用をそれぞれ詳しく解説をしていきます。
①クリーニング費用
クリーニング費用とは退去してから行うハウスクリーニング費用です。
アパマンショップのクリーニング費用は物件によって異なっていきます。
大まかなクリーニング費用を間取り別でまとめていくと、
1R・1K | 30,000円~40,000円 |
2DK・1LDK | 40,000円~50,000円 |
2LDK・3DK | 50,000円~60,000円 |
3LDK以上 | 60,000円以上 |
上記のとおりとなります。
そのほかの不動産会社のクリーニング費用もほぼ上記のような費用となっており、
アパマンショップのクリーニング費用は相場通り
と言えます。
クリーニング費用は契約時から予め定められており、原則としてクリーニング費用が追加されることはありません。
しかし、通常のハウスクリーニングでは落としきれない汚れやにおいに関しては、追加清掃費用として請求される可能性がありますのでご注意ください。
自分できれいに掃除をすればクリーニング費用は安くなる?
アパマンショップの物件を退去する前にきれいに掃除をしていたとしても、残念ながらクリーニング費用が安くなることはありません。
ですので過度に掃除をしすぎるのも無駄な労力となってしまいますが、ある程度の掃除をしておくことで退去立会いのスタッフの印象も良くなり、追加の修繕費用が抑えられることもあります。
クリーニング費用が安くなることはありませんが、退去の際にはある程度の掃除はしておいた方が良いでしょう。
クリーニング費用は入居者が負担するべきなの?
国土交通省のガイドラインでは、
クリーニング費用は次の入居者確保のためのものであるため、貸主負担が原則
としています。
しかしアパマンショップを始め、多くの不動産会社は、
「クリーニング費用は借主負担」
とする特約を結んでいます。
反対に特約を結ばずにクリーニング費用を貸主負担としている不動産会社はほとんどありません。
これから先、少しずつクリーニング費用を貸主負担とする契約も増えてくるかもしれませんが、現状では退去時のクリーニング費用は最低限発生する退去費用と割り切って考えた方が良いでしょう。
②畳表替え・襖張替え費用
和室がある物件の場合、畳表替え・襖張り替え費用も発生する可能性があります。
金額としては和室1部屋で約5万円前後です。
和室がある物件の場合は退去費用が高くなる可能性が高い点にご注意ください。
もちろん和室がない物件の場合は畳表替え・襖張り替え費用は発生しませんので、和室がない物件の方が退去費用を安く抑えることができます。
畳表替え・襖張り替え費用も原則は貸主負担
国土交通省のガイドラインでは畳表替え・襖張り替え費用も原則貸主負担としています。
しかし、クリーニング費用と同様に、
「畳表替え・襖張り替え費用を借主負担」
とする特約を結んでいる不動産会社が多いです。
和室がある物件の場合は、
- 借主負担とする特約があるのか
- 張替費用はどのくらいなのか
上記の点をしっかり確認してから契約を結ぶようにしましょう。
③原状回復費用
原状回復費用とは、入居者の故意過失による修繕が必要な際に掛かる費用のことです。
原状回復費用が発生するケースは下記のようなケースです。
- 壁に大きな穴をあけてしまった
- 設備を壊してしまった
- 床にキズを付けてしまった
- タバコのヤニ汚れ など…
通常の生活では発生することのないキズや汚れに関しては原状回復費用を請求される可能性があります。
退去費用が高額となるほとんどの理由がこの原状回復費用によるものです。
賃貸物件はオーナーから部屋を借りているという意識を忘れず、気を付けながら生活をしていくことが大切です。
また、原状回復費用について詳しく解説している記事もございますので、参考にご覧ください。
④短期解約違約金
短期解約違約金とは、短期間で賃貸契約を解約してしまった際の違約金のことです。
特にフリーレントによる初期費用割引や、家賃割引が適用される契約に短期解約違約金の特約が結ばれることが多いです。
短期解約違約金の相場は、
1年未満の解約で賃料1ヶ月分の違約金
となりますが、中には2ヶ月分の違約金が発生する場合もあります。
フリーレントありの契約や、家賃割引となる契約の場合は短期解約違約金にも十分注意が必要です。
アパマンショップの退去費用の相場
上記でご説明したとおり、アパマンショップの退去費用は、
- 各フランチャイズ店舗
- 物件の間取り・広さ
- 和室の有無
- 故意過失による修繕の有無
- 短期解約違約金の有無
によって大きく異なっていきます。
さらに、
敷金の有無・クリーニング費用前払い後払い
によっても退去費用は変わっていきます。
そのため、一概にアパマンショップの退去費用の相場がいくらであるかをお伝えすることが難しいのですが、
・敷金がある契約
・敷金がない契約(クリーニング費用前払い)
・敷金がない契約(クリーニング費用後払い)
それぞれの大まかな退去費用の相場をお伝えしていきます。
また、
「そもそも敷金ってどんな費用なの?」
という方は下記の記事も参考にご覧ください。
敷金がある契約の退去費用の相場
敷金がある契約の退去費用の相場は、
0円~5万円前後
となります。
敷金を預けている契約の場合、預けている敷金から退去費用を相殺することができます。

敷金がない契約(クリーニング費用前払い)の退去費用の相場
敷金がない契約(クリーニング費用前払い)の退去費用の相場も、
0万円~5万円前後
となります。
敷金はないものの、必ず発生するクリーニング費用を前払いしている契約となるため、
クリーニング費用以外に退去費用が発生しなければ退去費用は0円
となります。
近年は敷金がない物件が多くなっていますが、敷金の代わりにクリーニング費用を前払いとする不動産会社が多いです。
敷金がある物件ほどではないものの、クリーニング費用を前払いしている契約も退去の際に比較的安心できると言えます。
敷金がない契約(クリーニング費用後払い)の退去費用の相場
そして一番退去費用が高額となるのが敷金がない契約(クリーニング費用後払い)です。
敷金がない契約(クリーニング費用後払い)の退去費用の相場は、
5万円~10万円前後
となります。
敷金がないので発生した退去費用そのまま支払う事になります。
仮に、
- クリーニング費用
- 畳表替え・襖張替え費用
- 原状回復費用
- 短期解約違約金
全てが発生するとなると、総額で20万円以上の退去費用が請求されてしまう可能性もあります。
敷金がない契約(クリーニング費用後払い)で、和室がある物件などは特に退去費用に注意が必要と言えます。
アパマンショップの退去に関する評判
最後に、アパマンショップの退去に関する評判をTwitterから確認していきます。
アパマンショップまじで
退去費用が過剰請求だとおもう。最初に古いリノベーションだからDIYしてもいいし、生活上の傷は請求しないって言ってたくせに12万請求はまじであり得ない
もう賃貸契約することはないけど
絶対にアパマンでは契約しない前住んでたエイブルの賃貸は妥当だったわ
— みかちゅう (@BIGBANG_mikachu) July 9, 2020
兄が8年ほど前にアパマンショップで賃貸契約した部屋を先月退去したが、退去清算色々が酷すぎるわ………契約時に鍵交換費用を払って、退去時にも鍵交換費用を請求されるって、そんなことあるかなぁ?( ˙-˙ )
— tomi (@tomi96893830) January 22, 2019
アパマンショップに退去費用について問い合わせの電話してんのに連絡が全然ない。昨日なんてそっちから時間指定してきた挙げ句、連絡なかったんだぜ。もう退去費用払わなくていいような気がする。ネットで調べたらアパマンショップの退去費用査定はトラブル多いぽいw
— にゃんころたん (@nyanco_tan) June 22, 2016
そいえばいろいろあって長引いてたアパートの退去費用の清算がようやく終わった。前回の時、猫がいるとは言え敷金だけじゃ足りずべらぼうに高額な費用を請求されたから冷や冷やしてたところ、3500円プラスで済んで夫婦で大きく胸を撫で下ろした。アパマンショップ良心的で良かった。
— ふわとろ (@marimo09) April 2, 2019
アパマンショップの退去費用
良心的だった— iiPhone (@mlpqazxcvbn) March 25, 2020
Twitterにて、
「アパマンショップ 退去」
で検索をかけた結果です。
Twitterの意見では結構悪評が見られましたが、中には、
「アパマンショップの退去費用は良心的だった」
という良い意見もちらほら見られました。
アパマンショップのほとんどがフランチャイズ店舗であるため、店舗によっても退去費用に差が出ますし、退去立会いを行う担当者によっても退去費用が異なることもあります。
不当な請求をされないためにも借主側(入居者)として最低限の知識を付けておくことも大切と言えます。
まとめ
今回はアパマンショップの退去費用について詳しく解説をいたしました。
アパマンショップはほとんどがフランチャイズ店舗のため、店舗(不動産会社)によっても退去費用は大きく変わっていきます。
基本的には高額な退去費用となることはありませんが、
- 畳表替え・襖張替え費用
- 原状回復費用
- 短期解約違約金
上記の費用が発生すると高額な退去費用となる可能性もございますのでご注意ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたがより良いお引越しができることを祈っています。