敷金とは?簡単に分かりやすく知っておきたい知識7選を賃貸営業マンが徹底解説!

敷金とは?

多くの賃貸契約で発生する敷金。

そんな敷金について疑問に感じている方も多いと思います。

敷金は賃貸契約の初期費用だけではなく、退去費用でも大きく関わってくる費用です。

敷金をしっかり把握されていない方の場合、賃貸契約で損をしてしまったりトラブルが発生する可能性が大きくなると言えます

そこで今回は賃貸不動産会社に勤める筆者が、

敷金について簡単に分かりやすく、知っておきたい知識7選

を詳しく解説していきます。

  1. 敷金とは?
  2. 敷金と礼金の違いは?
  3. 敷金の相場は?
  4. 敷金はどのくらい返ってくるの?
  5. 敷金はいつ返金されるの?
  6. 敷金が返ってこない場合はあるの?
  7. 敷金の交渉はできるの?

上記7つの疑問について解説をしていきますので、この記事をお読みいただくことで敷金についてしっかり理解することができますよ。

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敷金とは?簡単に分かりやすく解説

敷金とは借主(入居者)が貸主(オーナー)に預けるお金です。

敷金は最初の初期費用の時にだけ発生する費用で、毎月支払ったり更新のたびに支払う費用ではありません。

預けられた敷金は退去時の退去費用に充当されることが近年では一般的となっています。

そして入居者が支払うべき費用を差し引いて残った敷金の残額は、退去後に入居者へ返金されます。

敷金は貸主(オーナー)に預けるお金

敷金を預ける理由

敷金を預ける理由は、預り金があった方が貸主(オーナー)が安心できるからです。

敷金は退去時の費用に充てられるだけではなく、家賃などにも充当することができます。

ちなみに、民法では敷金は下記のように定義されています。

いかなる名目によるかを問わず、賃料債務その他の賃貸借に基づいて生ずる賃借人の賃貸人に対する金銭の給付を目的とする債務を担保する目的で、賃借人が賃貸人に交付する金銭
民法第622条の2

入居者が家賃などを支払えなくなってもひとまず敷金を充てることができますし、退去時の精算においても敷金という預り金があることで貸主(オーナー)は安心できますね。

敷金は入居者のお金

まとめますと、敷金は一時的にオーナーに預けている入居者のお金です。

ですので、敷金があることで賃貸契約の初期費用は高まるものの、敷金は決して無駄な費用とはなりません。

オーナーはもちろん、入居者も「退去時や万が一に備えての費用として安心できるお金」と言えるのではないでしょうか。

敷金と礼金の違いは?

続いて敷金と礼金の違いについて解説をしていきます。

敷金と礼金は非常に名称が似ていますが、全く意味合いが異なるお金となります。

礼金はオーナーに対して「物件を借りるお礼金」となる費用となるため、敷金とは違い礼金は返金されることはありません

敷金と礼金の違い

言うなれば金は入居者にとって完全に無駄な費用となります。

名称は似ていても全く意味合いが異なる費用となりますので、敷金と礼金の違いは必ず覚えておくとよいでしょう。

また、敷金礼金について詳しく解説している詳細記事もございます。

よろしければ参考にご覧ください。

敷金の相場は?

敷金は初期費用の際に一度だけ支払う費用となりますが、

「敷金はどのくらいの金額が掛かるんだろう?」

このような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

多くの不動産会社の敷金の相場は、

賃料の1ヶ月分

となります。

ただし、

  • ファミリータイプの広い間取り
  • ペットを飼育する場合
  • 畳がある物件

などでは退去時の退去費用(修繕費用)が高くなる可能性があるので、

敷金を賃料の2ヶ月分

とする物件もございます。

上記のような物件を希望されている方は初期費用が高くなる可能性が高いのでご注意ください。

敷金がない物件ではクリーニング代を前払いするケースが多い

近年の賃貸契約では、

「敷金なし・礼金なし」

のいわゆるダブル0物件も多くなってきています。

このような敷金なしの物件の場合、退去時に発生する最低限のクリーニング代を前払いする契約が多いです。

クリーニング代は物件の間取りや広さによって異なり、4万円~6万円の金額が相場となっています。

そのため、敷金がない物件でも結局クリーニング代を前払いする形となるので、初期費用が意外と安くならないというからくりがある点に注意が必要です。

敷金はどのくらい返ってくるの?

「預けた敷金はどのくらい返ってくるんだろう?」

おそらく多くの方が最も気になることだと思います。

結論からお伝えしますと、

預けた敷金のうち、半分も返ってこない

となります。

下記からは敷金が半分も返ってこない理由を解説していきます。

敷金が半分も返ってこない理由

敷金は家賃などにも充当できますが、基本的には退去時の退去費用に充当されて残った敷金が返金されます。

つまり敷金が半分も返ってこない大きな理由は退去費用にあります。

そして退去費用ではほとんどの物件で、

クリーニング代を借主(入居者)が負担する契約

となっていますので、預けた敷金からクリーニング代を差し引くと敷金は半分も残らない結果となってしまうのです

クリーニング代の相場は4万円~6万円

先ほども少しお伝えいたしましたが、

クリーニング代の相場は4万円~6万円

となります。

間取り別で詳しくしますと、

1DK以下30,000円~40,000円
1LDK~2DK40,000円~50,000円
2LDK以上50,000円~60,000円

だいたい上記の金額となる物件が多いです。

例えば賃料70,000円の1LDK・敷金1ヶ月の物件であれば、だいたいクリーニング代で40,000円~50,000円ほど差し引かれることになるので、返金される敷金は20,000円~30,000円ほどとなります。

敷金を賃料の2ヶ月分預けている場合や、賃料が高額な物件でない限りは敷金は半分も返ってこない計算になります。

中にはクリーニング代が相場よりもかなり安い物件や、クリーニング代を入居者ではなくオーナーが負担してくれる物件も存在しますが、その数はかなり少ないです。

基本的に敷金は半分も返ってこないと認識しておいた方が良いでしょう。

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敷金はいつ返金されるの?

「敷金はいつ頃返金されるのかな?」

このような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

預けた敷金に残金があり、返金される場合は、

退去後約1ヶ月

ほどで返金されることが多いです。

返金手続きが早い不動産会社であれば2週間ほどで返金されることもあるでしょうし、反対に手続きに時間がかかる不動産会社の場合は退去して1ヶ月以上経っても返金されないこともあるかもしれません。

「退去して1ヶ月経っても敷金が返金されない…」

このような場合は不動産会社やオーナーに確認の連絡をした方が良いでしょう。

もしかしたら敷金の返金手続きをうっかり忘れてしまっているケースもあるかもしれません。

敷金が返ってこない場合はあるの?

預けた敷金が返ってこない…

このようなケースは決して珍しくありません。

敷金が返ってこないケースとしては下記のようなケースがあります。

  • 退去費用が敷金を超えてしまった場合
  • 敷金償却・敷引きの契約の場合

それぞれ詳しく解説をしていきます。

退去費用が敷金を超えてしまった場合

退去費用の金額が預けていた敷金よりも超えてしまった場合、当然ですが敷金の返金はありません。

反対に敷金を超過した分の退去費用を追加で支払わなければいけなくなります

退去費用は上記でご説明した最低限のクリーニング代だけではなく、

  • 原状回復費用
  • 畳表替え・襖張替え
  • 短期解約違約金

なども発生する可能性があります。

上記の項目が発生すると、ほとんどのケースで敷金を超える退去費用なってしまいますので注意が必要です。

敷金償却・敷引きの契約の場合

敷金償却・敷引きとは、

預かった敷金を返還する際、一定割合を差し引くことを事前に設定した金額

となります。

例えば敷金2ヵ月(敷金償却1ヵ月)の契約の場合、最大で返還される敷金は償却1ヵ月を引いた敷金1ヵ月す。

また、敷金1ヵ月(敷金償却1ヵ月)という契約内容もあります。

その場合は、預けた敷金1ヵ月分はどんなに綺麗にお部屋を使おうが全て償却(差し引かれる)ので、敷金が返ってくることはありません

敷金償却の物件はそこまで多くはありませんが、退去後のトラブルを防ぐためにも物件紹介の際や契約時の重要事項説明の際など、敷金が「敷金償却ではないか」を確認しておくことが大切です

敷金の交渉はできるの?

「初期費用を少しでも抑えたい…」

皆さんこのようにお考えになるかと思います。

結論としては敷金を安くする交渉は可能ですし、結果として敷金が安くなる(初期費用が安くなる)可能性もあるでしょう

しかし、敷金は入居者にとって無駄にはならない費用です。

敷金を預けた方が入居中や退去時にトラブルとなる可能性は低くなります

「敷金はあったほうがいい」

とまでは言いませんが、

「敷金が高いから嫌だな…」

と考えて希望の物件を蹴ってしまうのはもったいないと言えます。

初期費用を安くしたいなら礼金交渉が良い

初期費用の割引交渉が有効的なのは、「礼金交渉もしくはフリーレント交渉」です。

礼金は貸主(オーナー)に物件を借りるお礼金となる費用で、入居者にとっては完全に無駄な費用となります

賃貸契約を結ぶうえでも不要な費用ですので、上手に礼金交渉を持ちかけられれば礼金を割引してもらえるケースもあります。

また、礼金がない物件の場合はフリーレント(前家賃無料)交渉が良いです。

家賃も礼金と同様に、貸主側の利益になる費用です。

一時的な利益は無くなるものの、入居が決まるならと…

前家賃を無料にしてもらえることは珍しくありません。

敷金の値引き交渉を行うよりも礼金やフリーレント交渉を行うことでよりお得に賃貸契約を結ぶことができます

また、礼金の交渉に関しては筆者の別サイト記事にて詳しく解説をしていますので、よろしければ参考にご覧ください。

まとめ

今回は敷金について詳しく解説をいたしました。

敷金は一時的に貸主へ預けるお金ですので、入居者にとって無駄にはならない費用です。

敷金を預けることで、貸主・借主ともに安心して賃貸契約が結びやすくなると言えます。

また、事前に退去費用がどのくらい発生して、敷金がいくらくらい返金されるのかを確認しておくことで、退去の際のトラブルも少なくなります

敷金だけに限らず、しっかりと契約内容を確認・把握して契約を結ぶことが大切と言えるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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