レオパレスは全国に約57万戸を管理している賃貸不動産会社です。
家具家電サービスやマンスリー契約、お得な学割プランなどが有名で、多くの方がレオパレスにご入居されていることと思います。
そんなレオパレスの物件にご入居されている方が気になるのは、
「退去費用」
ではないでしょうか?
- レオパレスの退去費用は高い?
- どんな費用が掛かるの?
- 退去費用の平均は?
- 退去のトラブルは多い?
- 退去の申し込み・手続きの方法は?
など…レオパレスの退去費用に関して多くの不安や疑問をお持ちの方もいらっしゃるはずです。
そこで今回は賃貸不動産会社に勤める筆者が、レオパレスの退去費用について詳しく解説をしていきます。
- 基本清掃料
- 原状回復費用
- 短期解約違約金
- 退去費用の平均
- マンスリー契約の退去費用
- 実際の退去者の声
- 退去申し込み・手続き方法
主に上記内容について解説をしていきますので、この記事をお読みいただくことでレオパレスの退去費用についてしっかり理解することができますよ。
レオパレス退去者の80.45%が基本清掃料のみの退去費用
「レオパレスの退去費用は高いのかな?」
このような不安をお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、レオパレス退去者の80.45%が、
基本清掃料のみの退去費用
となっています。
参考:レオパレス21公式サイト
つまり5人に4人の方は高額な退去費用とはならず、最低限のクリーニング費用のみで退去できていることになります。
よって、レオパレス退去費用は決して高くはないと言えるでしょう。
では具体的に、
- レオパレスの基本清掃料はどういった費用なのか、どのくらいの費用が掛かるのか。
- 基本清掃料以外に発生する原状回復費用について
- 短期解約違約金について
下記より詳しく解説をしていきます。
レオパレスの退去費用①基本清掃料
まずはレオパレスの退去費用で必ず発生する基本清掃料について解説をしていきます。
レオパレスの基本清掃料とは、そのほかの不動産会社のクリーニング費用に該当します。
基本清掃料(クリーニング費用)とは、退去後に行うハウスクリーニングで発生する費用です。
レオパレスの基本清掃料は間取りと㎡数によってあらかじめ定められています。
間取り | 専有面積 | 基本清掃料(家具家電なし) | 基本清掃料(家具家電あり) |
1R・1K | ~25.00㎡ | 28,050円 | 31,350円 |
1R・1K | 25.00㎡~30.00㎡ | 30,800円 | 34,100円 |
1R・1K | 30.00㎡以上 | 33,550円 | 36,850円 |
1SK・1DK・2K | 一律 | 33,550円 | 36,850円 |
1SDK・1LDK・2DK・2SK・3K | 一律 | 39,050円 | 42,350円 |
1SLDK・2SDK・2LDK・3SK・3DK・4K | 一律 | 44,550円 | 47,850円 |
2SLDK・3SDK・3LDK・4DK | 一律 | 50,050円 | 53,350円 |
※ペット共生物件は上記の金額にプラス33,000円
参考:レオパレス21公式サイト
そのほかの不動産会社のクリーニング費用もおおよそ上記の金額となっていますので、レオパレスのクリーニング費用(基本清掃料)は相場通りと言えます。
基本清掃料は後払い(退去時精算)
多くの不動産会社ではクリーニング費用を前払い(契約時に支払う)する契約が多いですが、レオパレスの基本清掃料は後払い(退去時精算)となります。
そのため原則として、レオパレスの退去費用では必ず基本清掃料が発生します。
敷金がある契約の場合
レオパレスの物件は30㎡以上の物件で敷金1ヶ月の契約となります。
敷金を預ける契約の場合は、預けた敷金から基本清掃料などの退去費用を精算する形となります。
退去費用を精算して残った敷金に関しては原則返金され、敷金を超過する退去費用に関しては追加で支払います。
そのため敷金がある契約の場合は、退去の際に費用を支払わずに退去できる可能性があります。
クリーニング費用は入居者が負担するべき?
国土交通省のガイドラインでは、
クリーニング費用は次の入居者確保のためのものであるため、貸主負担が原則
としています。
しかしレオパレスを始め、多くの不動産会社は、
「クリーニング費用は借主負担」
とする特約を結んでいます。
反対に特約を結ばずにクリーニング費用を貸主負担としている不動産会社はほとんどありません。
これから先、少しずつクリーニング費用を貸主負担とする契約も増えてくるかもしれませんが、現状では退去時のクリーニング費用は最低限発生する退去費用と割り切って考えた方が良いでしょう。
4年以上の入居で基本清掃料が無料に!
レオパレスは長期入居特典として、
4年以上の入居で基本清掃料が無料
となります。
4年以上同一の物件に入居されている方は、原状回復費用や短期解約違約金などが発生しなければ退去費用0円で退去することができます。
ただし、マンスリー契約や法人契約の場合は対象外となりますのでご注意ください。
レオパレスの退去費用②原状回復費用
続いて退去時に支払う可能性がある原状回復費用について解説をしていきます。
原状回復費用とは、入居者の故意過失による修繕が必要な際に掛かる費用のことです。
原状回復費用が発生するケースは下記のようなケースです。
修繕箇所 | 備考 |
クロス | タバコのヤニ汚れによる張替え(クリーニングによる除去不可の場合) |
床 | 複数個所・広範囲による汚損・破損などによる張替え・洗浄 |
設備 | エアコン・換気扇・コンロなどの修理・交換 |
キッチン | カビ・油汚れによる特別洗浄 |
ゴミ | ゴミ(残存・未処分)の廃棄など |
居室 | 柱・扉・クローゼットなどの汚損・破損による洗浄・補修 |
ユニットバス | 水垢・カビなどによる特別洗浄 |
その他 | マンスリー備品・レオネット機材の修理・交換 |
トイレ | 水垢・カビなどによる特別洗浄 |
サッシ | ひび割れなどによるガラス交換など |
廊下 | 汚損・破損などによるクロス・フローリングの張替え・洗浄 |
玄関 | 玄関ドア・下駄箱などの汚損・破損による修理 |
ベランダ | 汚損・排水溝の詰まりなどによる特別洗浄 |
参考:レオパレス21公式サイト
通常の生活では発生することのないキズや汚れに関しては原状回復費用を請求される可能性があります。
退去費用が高額となるほとんどの理由がこの原状回復費用によるものです。
特にタバコのヤニ汚れ・黄ばみによるクロスの張替え費用は、1部屋全面張替えとなると10万円以上の費用となる可能性もあります。
そのため原状回復費用が発生しないよう、賃貸物件はオーナーから部屋を借りているという意識を忘れず、気を付けながら生活をしていくことが大切です。
また、詳しい原状回復費用の単価につきましては、
にて表記されておりますのでご確認ください。
原状回復費用は経年劣化を考慮できる
国土交通省のガイドラインでは、
- 設備の耐久年数
- 経年劣化
- 通常使用による損耗
を考慮して原状回復費用を算出することとしています。
経年劣化とは、
- 太陽光による壁紙の変色や黄ばみ
- 通常に使用して壊れた設備
など…通常に賃貸物件を利用して発生した劣化のことです。
また、多くの設備では耐久年数は6年とされており、6年以上住むと原状回復費用の負担はほとんどなくなります。
ただし、耐久年数を超えたとしても継続して使用可能な設備は、入居者の故意・過失によって工事が必要になった場合はその修繕費用の一部を入居者側も負担する可能性がありますので、ご注意ください。
レオパレスの退去費用③短期解約違約金
退去費用で最も気を付けるべきは②原状回復費用となりますが、
③短期解約違約金にも注意が必要です。
レオパレスの契約では物件によって短期解約違約金が結ばれている契約もあります。
短期解約違約金とは、短期間で賃貸契約を解約してしまった際の違約金のことです。
短期解約違約金の相場は、
1年未満の解約で賃料1ヶ月分の違約金
となりますが、中には2ヶ月分の違約金が発生する場合もあります。
基本清掃料や原状回復費用に加えて短期解約違約金も発生してしまうと、高額な退去費用となってしまう恐れがあります。
短期解約違約金が結ばれている契約の場合は解約時期にも十分ご注意ください。
レオパレス退去費用の平均
では具体的にレオパレスの退去費用はどのくらい掛かるのか?
ここではレオパレスの退去費用の平均をお伝えしていきます。
冒頭でもお伝えしたように、
レオパレス退去者の5人に4人が基本清掃料のみの退去費用となります。
さらに別途退去費用が発生した場合の退去費用の平均は23,000円となっています。
(参考:レオパレス21公式サイト)
この点を考慮すると、レオパレスの退去費用の平均金額は、
3万円~7万円前後
となりそうです。
もちろん、多くの修繕が必要で高額な原状回復費用になってしまうケースや、短期解約違約金が発生してしまうなど、平均よりも高い退去費用を請求されてしまう可能性もございますのでご注意ください。
レオパレスの退去の際に掃除をすると清掃料は安くなる?
「退去をする際に自分で綺麗に掃除すれば清掃料を安くできるのかな?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、仮にどんなに綺麗に掃除を行ったとしても基本清掃料が安くなることはありません。
ですので過度に掃除をしすぎるのも無駄な労力となってしまいますが、ある程度の掃除をしておくことで退去立会いのスタッフの印象も良くなり、追加の修繕費用が抑えられることもあります。
基本清掃料が安くなることはありませんが、退去の際にはある程度の掃除はしておいた方が良いでしょう。
マンスリー契約のレオパレスの退去費用は?
レオパレスではマンスリー契約で物件に入居されている方も非常に多いと思います。
マンスリー契約の場合は、契約時に基本清掃料も含めてすべての利用料を前払いする契約となります。
そのため、原則は退去費用なしで退去することができます。
しかしながら、故意過失による汚損・破損などの原状回復費用が発生してしまう場合は原状回復費用分の退去費用が発生してしまいますのでご注意ください。
レオパレスの退去ではトラブル多い?実際に退去された方の評判
レオパレスの退去ではトラブルは多いのか?
Twitterから実際に退去された方の評判を確認してみました。
レオパレス退去費用が10万以上になることが決まった。
— ドクペニンゲン (@gkgkDrpepper) June 6, 2019
レオパレスの退去費用58000円もした😂
— せき (@ryou_CBR250RR) March 31, 2020
レオパレス退去費用3万で済んだゾ(普通無料になるプランなんだけどあのレオパレスだし多少はね?)
信用できなくて3回くらい聞き返した— 一般トランス男性 (@INM_GID_FtM) March 28, 2019
レオパレス退去完了!
立ち会い内心ビクビクだったけど、思ってたよりあっさり終わって逆にビックリ
結論、基本清掃料+無くしたセコムスティックの交換代だけという!
最終的な請求書が会社にくるまでは安心出来ないけどヤバい金額にはならなさそうで良かった!
7年間お世話になりました
— でんしろう (@FLlJDXlXY3u1nrs) February 29, 2020
20万かかると思ってたレオパレス退去費用6万で済んだ
— 🍀姫川ありす🍀 (@angel_47midday) August 10, 2019
レオパレス退去費用まさかのゼロ円!
— (๑´ㅂ`๑) (@aopiiyan) September 17, 2019
「レオパレス 退去」
でTwitter検索をした結果です。
多くの方がレオパレスの退去費用の金額をツイートしてくれていますが、おおよそ退去費用の平均値で収まっていますね。
以前までは退去費用に関する悪い評判が多かったレオパレスですが、近年は正当な退去費用となっていてトラブルも少なくなっているのではないかと思います。
しかしながら、退去費用に関しては退去立会いを行う担当者によっても異なっていきます。
良くない担当者にあたってしまうと不当な退去費用を請求されてしまう可能性もございますのでご注意ください。
そうならないためにも借主(入居者)として契約内容をしっかり把握し、退去費用に関する知識を付けておくことも大切と言えるでしょう。
レオパレスの退去申し込み方法
最後にこれからレオパレスを退去される方へ、退去申し込み方法をお伝えします。
レオパレスの退去申し込み方法は多くの方法がございます。
- インターネットからの退去申し込み
- Life stickからの退去申し込み
- &Leoアプリからの退去申し込み
- 書面での退去申し込み
- レオパレスセンターでの退去申し込み
ご自身のご都合のよい方法で退去申し込みができます。
まとめ
今回はレオパレスの退去費用について詳しく解説をいたしました。
レオパレスの退去費用はそこまで高額になるケースは多くありません。
ただし、基本清掃料が後払いとなりますので、3万円~7万円ほどの退去費用は準備しておいた方が良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたがより良いお引越しができることを祈っています。