日本全国に数多くあるUR賃貸。
その数は約72万戸もあり、豊富な部屋数が大きな魅力の一つです。
また、UR賃貸には、
- 連帯保証人不要
- 更新料なし
- お得な割引プラン
など…その他にも多くの魅力があります。
実際にUR賃貸を検討している方、UR賃貸が気になっている方も多いのではないでしょうか?
そしてUR賃貸を検討している方が特に気になるのは、
UR賃貸の初期費用
だと思います。
そこで今回は賃貸不動産会社に勤める筆者が、UR賃貸の初期費用について詳しく解説していきます。
- UR賃貸の初期費用はいくら?
- UR賃貸の初期費用で発生する費用
- UR賃貸の初期費用を実際に計算
- UR賃貸の初期費用は分割できる?クレジットカード払いは可能?
- UR賃貸のお得な割引制度の紹介
- UR賃貸の入居審査について
おもに上記6点について解説をしていきますので、この記事をお読みいただくことでUR賃貸の初期費用についてしっかり理解することができますよ。
UR賃貸の初期費用はいくら?
「UR賃貸の初期費用はいくらくらい掛かるのかな?」
このような疑問をお持ちの方も非常に多いと思います。
まず結論からお伝えしますと、
UR賃貸の初期費用は賃料の約3ヶ月分
となります。
例えば賃料6万円の物件の場合、18万円がおおよその初期費用ということになります。
UR賃貸の初期費用は安い
一般的な不動産会社の初期費用では、
賃料の約5ヶ月分~6ヶ月分が相場となっています。
ですので、賃料の約3ヶ月分で入居が可能なUR賃貸の初期費用は相場に比べて安いです。
「初期費用をなるべく抑えたい」
このような方にはUR賃貸はおすすめと言えます。
UR賃貸の初期費用が安い理由
UR賃貸の初期費用が安い理由は、
一般的な不動産会社に比べて発生する費用が少ないからです。
- 礼金なし
- 仲介手数料なし
- 鍵交換費用なし
- 家賃保証会社加入なし
- 室内消毒・24時間サポートなどの付帯商品もなし
など…一般的な不動産会社では発生するありとあらゆる費用がUR賃貸では発生しません。
この点が特にUR賃貸の初期費用が相場よりも安い大きな理由となっています。
UR賃貸の初期費用で発生する費用
それではUR賃貸の初期費用ではどのような費用が発生するのか。
UR賃貸の初期費用で発生する費用は下記の3つです。
- 敷金2ヶ月
- 入居月分の家賃
- 火災保険(任意)
それぞれ解説していきます。
敷金2ヶ月
「敷金なし物件」が多くなってきている近年。
それを考えれば敷金2ヶ月のUR賃貸はものすごく高く感じます。
しかし敷金は、
「家賃の担保や退去費用に充てる費用」として一時的に貸主(UR賃貸側)に預けているお金です。
そのため礼金や仲介手数料などと違い、敷金は入居者にとって無駄な費用とはなりません。
多くのケースでは敷金から退去費用を相殺して残った敷金を返金する形がほとんどです。
敷金が賃料の2ヶ月分あることで初期費用は高まるものの、退去の際には追加で費用を支払うことなく安心して退去することができます。
入居月分の家賃
続いてUR賃貸の初期費用で支払う費用は入居月分の家賃です。
例えば10月1日から入居する場合、1ヶ月分まるまるの家賃を初期費用として支払います。
10月20日から入居する場合は、11日分の日割り家賃を初期費用として支払います。
月末からの入居とすれば初期費用を抑えることができる
仮に10月31日からの入居とした場合、初期費用で支払う家賃分は1日分のみとなり、初期費用をほぼ敷金のみとすることができます。
初期費用を割引しているわけではありませんが、まとまった金額を少しでも抑えることができますね。
火災保険(任意)
火災保険は任意加入となっており、2万円前後の費用となります。
また、火災保険は自己加入することもできますので、自己加入を希望される方はUR賃貸センターに相談してみるとよいでしょう。
UR賃貸の初期費用を実際に計算
UR賃貸の初期費用を実際に計算して表にまとめました。
★賃料60,000円・共益費4,000円・10月1日契約開始の場合
敷金2ヶ月 | 120,000円 |
賃料 | 60,000円 |
共益費 | 4,000円 |
火災保険 | 約20,000円 |
合計 | 約204,000円 |
また、契約開始日を月の途中にすると初期費用が抑えられます。
★賃料60,000円・共益費4,000円・10月20日契約開始の場合
敷金2ヶ月 | 120,000円 |
賃料 | 21,290円 |
共益費 | 1,419円 |
火災保険 | 約20,000円 |
合計 | 約162,709円 |
さらに月末の入居など、日割り賃料分が少なくなればなるほど初期費用を抑えることができますね。
一般的な不動産会社の初期費用と比較
また、UR賃貸と一般的な不動産会社との初期費用の比較も表にまとめてみます。
★賃料70,000円・共益費4,000円・10月1日契約開始の場合
UR賃貸 | 一般的な賃貸 | |
敷金 | 140,000円 | 70,000円 |
礼金 | 0円 | 70,000円 |
賃料 | 70,000円 | 70,000円 |
共益費 | 4,000円 | 4,000円 |
仲介手数料 | 0円 | 77,000円 |
保証会社費用 | 0円 | 38,500円 |
火災等保険 | 20,000円 | 20,000円 |
鍵交換費用 | 0円 | 20,000円 |
24時間サポート | 0円 | 16,500円 |
合計 | 234,000円 | 386,000円 |
一般的な不動産会社の初期費用はやはり賃料の5ヶ月分~6ヶ月分となります。
UR賃貸との初期費用の差額は約15万円。
家具家電一式買えるくらいの差額となります。
上記のように、基本的には一般的な不動産会社よりもUR賃貸の方が初期費用を抑えることができます。
UR賃貸の初期費用は分割できる?クレジットカード払いは可能?
「UR賃貸の初期費用は分割で払うことはできるのかな?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、残念ながらUR賃貸の初期費用を分割で支払うことはできません。
しかし、敷金に関しては物件によって分割で支払うことができます。
敷金分割キャンペーン物件
UR賃貸の物件の中には、
「敷金分割キャンペーン」
を行っている物件もあります。
敷金分割キャンペーン物件であれば、
「初期費用で敷金1ヶ月・1年後に敷金1ヶ月」
として敷金を分割して支払うことが可能です。
敷金分割キャンペーン物件ならさらに初期費用を抑えて契約することができます。
フリーレント適用物件もある
さらにUR賃貸の物件には、1ヵ月もしくは2ヵ月分の家賃が無料となるフリーレント割引サービスが適用されている物件もあります。
フリーレント適用物件を狙えば初期費用を安くお得に契約することができます。
ただし、フリーレント適用物件の場合、
- 1年未満の解約で家賃1ヶ月分の違約金
- 2年未満の解約で家賃2ヶ月分の違約金
が発生します。
フリーレント適用物件の場合は解約の時期に気を付けるようにしましょう。
UR賃貸の初期費用はクレジットカード払いは可能?
UR賃貸の初期費用をクレジットカードで支払いたい方もいらっしゃると思います。
しかし、UR賃貸ではクレジットカード払いは不可となっています。
初期費用だけではなく、月額の賃料や共益費もクレジットカード払い不可となりますので、この点はUR賃貸のデメリットと言えそうです。
初期費用を分割払いしたい人にはスムーズがおすすめ
出典:スムーズ公式サイト
また、高い賃貸契約の初期費用を分割払いしたい人には「スムーズ」がおすすめです。
スムーズは「6回・12回・24回払い」で賃貸契約の初期費用を分割できるサービスとなっています。
つまりスムーズなら初期費用0円で契約が可能ということですね。
さらに、6回払いは手数料無料でご利用できますので、
「分割払いにしたいけど手数料は払いたくない…」
このような人にもおすすめです。
ご利用は無料のLINE登録から可能となっていますので、まずは下記より公式サイトをご覧になってみてください。
UR賃貸のお得な割引制度の紹介
UR賃貸にはさまざまなお得な割引制度があります。
割引制度 | 対象者 | 割引額 |
近居割 | 3親等内の親族で「子が子育て世帯」または「親が高齢者世帯」で対象物件に入居 | 最大で5年間家賃5%OFF |
そのママ割 | 満18歳未満の子供を扶養している世帯 | 3年間の家賃が約20%OFF |
子育て割 | 子育て世帯と新婚世帯で世帯月収が25.9万円以下 | 最大で9年間家賃約20%OFF |
U35割 | 35歳以下 | 3年間の家賃が約20%OFF |
URライト割 | 3年間の定期借家契約 | 物件により異なる |
上記の割引制度を利用することでお得にUR賃貸を契約することができます。
また、割引制度にはさらに細かい条件等もございますので詳しくは、
をご覧ください。
UR賃貸の入居審査について
これからUR賃貸の入居を検討されている方にとって、初期費用以外にも入居審査に疑問や不安を抱いている方も多いと思います。
UR賃貸の入居審査は一般的な不動産会社の入居審査と違い、
家賃保証会社の加入や連帯保証人が不要です。
家賃保証会社に支払う費用を抑えることができますし、連帯保証人を準備する必要もありません。
UR賃貸の入居審査は収入によって入居条件が明確に定められています。
UR賃貸が定める収入規定に達していれば入居が可能ですし、収入規定に達していない場合は入居することができません。
UR賃貸をご検討されている方は一度収入規定をご確認いただいた方がよいでしょう。
UR賃貸の入居審査や収入規定に関しては筆者の別サイト記事で詳しく解説をしています。
よろしければ参考にご覧ください。
まとめ
今回はUR賃貸の初期費用について詳しく解説をいたしました。
UR賃貸の初期費用は一般的な不動産会社の初期費用に比べてかなり安いです。
また、初期費用で支払う敷金は退去費用に充てることができますので、無駄になる費用が全くありません。
さらに敷金の分割払いや、フリーレント、割引契約プランなど…
初期費用を抑えることができたり、お得に入居できるサービスも充実しています。
ぜひ当記事を参考にUR賃貸をご検討いただきましたら幸いです。