エイブルは全国に約800店舗あり、アパマンショップに次いで店舗数が多い賃貸不動産会社です。
また、自社管理物件数や仲介件数もトップクラスに多く、知名度も高いです。
そんなエイブルでお部屋探しを検討されている方も多いのではないでしょうか?
そしてこれからお部屋探しを検討されている方が最も気になるのは「初期費用や仲介手数料」でしょう。
そこで今回は賃貸不動産会社に勤める筆者が、エイブルの初期費用や仲介手数料について解説をしていきます。
- エイブルの初期費用の相場
- 初期費用で発生する費用
- エイブルの仲介手数料について
- 初期費用を安くする方法
- 初期費用のクレジットカード払い、分割払いについて
上記5つの知っておきたいことを詳しく解説していきますので、この記事をお読みいただくことでエイブルの初期費用や仲介手数料についてしっかり理解することができますよ。
エイブルの初期費用の相場
エイブルの初期費用はいくらくらい掛かるのか。
気になる方も多いと思います。
エイブルの初期費用の相場は、
家賃の5ヶ月~6ヶ月分
となります。
例えば家賃6万円の物件の場合、30万円~36万円前後の初期費用となります。
その他の不動産会社の初期費用の相場は家賃の5ヶ月~6ヶ月分となりますので、エイブルの初期費用はおおよそ相場どおりと言えます。
エイブルの初期費用で発生する費用
続いてエイブルの初期費用で発生する費用を解説していきます。
エイブルの初期費用で発生する費用は下記のとおりです。
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
- 前家賃
- 家賃保証会社費用
- 火災保険
- 鍵交換費用
- 室内消毒代
各初期費用の意味合いは下記のようになります。
敷金 | 貸主へ預けるお金で家賃の担保や退去費用に充てられる。 |
---|---|
清掃代 | 退去の際に発生する最低限のクリーニング代を前払いする。敷金がない物件に発生。 |
礼金 | 貸主へ物件を借りるお礼金。入居者にとっては無駄な費用。 |
仲介手数料 | 仲介不動産会社に支払う賃貸契約手数料。 |
前家賃 | 入居月の日割り家賃と翌月分の家賃を支払うのが一般的。 |
家賃保証会社費用 | 家賃を保証する会社へ加入するための費用。 |
火災保険 | 家財・火災に対する保険加入料。 |
鍵交換費用 | 入居前に鍵交換するための費用。 |
室内消毒代 | 入居前に行う消臭・除菌などの消毒施工費 |
エイブルの初期費用で発生する費用はその他の不動産会社と大きく変わりありません。
敷金がない物件の場合、最低限の清掃費用を前払いする形となります。
清掃代は5万円前後となりますので、敷金がない物件だったとしてもあまり初期費用は安くなりません。
礼金がない物件の場合は、そのまま礼金がない分初期費用を安くすることができます。
礼金がない物件を選択することで、エイブルの初期費用を抑えることができるでしょう。
エイブルの仲介手数料について
エイブルの最大の特徴と言えるのが、
仲介手数料が賃料の0.5ヶ月+税
という点です。
その他の不動産会社の仲介手数料の相場は賃料の1ヶ月+税となりますので、相場の半額となる仲介手数料となります。
エイブルの仲介手数料が半額な理由
「なんでエイブルは仲介手数料が半額なんだろう?」
気になる方も多いのではと思います。
実は賃貸の仲介手数料に関して、宅地建物取引業法では下記のように定められています。
居住用建物の報酬額
貸主から賃料の0.5ヵ月以内
借主から賃料の0.5ヵ月以内
依頼者の承諾がある場合は、いずれか一方から賃料の1ヵ月分を受け取ることが出来る。ただし、この場合も貸主と借主から受ける報酬の合計額は、賃料の1ヵ月以内でなければならない
仲介手数料は消費税の課税対象
多くの不動産会社は借主負担の仲介手数料を賃料の1ヶ月分として上限いっぱいまでの仲介手数料を受領しています。
(多くの不動産会社では特に詳しく説明されることなく、契約時の重要事項説明書に「契約成立時には媒介報酬額○○円(家賃1ヶ月分の金額)を支払うことを承諾する」と一文を入れて契約が結ばれています)
そこでエイブルでは宅地建物取引業法の基本原則どおりに借主から賃料の0.5ヶ月分のみ受領する形を取り、その他の不動産会社と差別化を図っています。
まだまだ多くの不動産会社が賃料の1ヶ月分の仲介手数料を請求していますので、仲介手数料が賃料の0.5ヶ月分であるエイブルに大きな集客力があるのは当然と言えるでしょう。
また、エイブルだけではなく、その他にも仲介手数料を半額以下としている不動産屋も存在します。
仲介手数料が安い不動産屋に関しては筆者別サイトにて7社ご紹介していますので、よろしければ参考にご覧ください。
エイブルの仲介手数料が半額じゃないケース
しかしながら、エイブル全ての店舗、物件で仲介手数料が半額となるわけではありません。
エイブルは約800店舗のうちの約半数がフランチャイズ店舗です。
フランチャイズ店舗の場合、各店舗によって仲介手数料が異なります。
そのため、エイブルの管板をつけている店舗(不動産会社)でも仲介手数料が半額ではない店舗もありますので注意が必要です。
また、
- テナント
- 事務所
- 駐車場
上記の契約に関してはエイブル直営店であっても賃料の1ヶ月+税の仲介手数料となります。
エイブルの女子割・学割
さらにエイブルでは、
「ひとり暮らし女性」を対象とした女子割で仲介手数料10%OFF
「学生」を対象とした学割も仲介手数料10%OFF
となります。
女子割と学割は併用が可能ですので、
「学生でひとり暮らしをされる女性」
の方であれば仲介手数料が20%OFFとなります。
女性の学生の方は特にエイブルの物件をお得に契約することができますね。
エイブルの初期費用を実際に計算
エイブルの初期費用を実際に計算してみました。
★賃料60,000円・共益費3,000円・敷金1ヶ月・礼金1ヶ月・10月15日契約開始の場合
敷金 | 60,000円 |
---|---|
礼金 | 60,000円 |
賃料(10月分日割) | 30,968円 |
賃料(11月分) | 60,000円 |
共益費(10月分日割) | 1,548円 |
共益費(11月分) | 3,000円 |
仲介手数料 | 33,000円 |
家賃保証会社費用 | 10,000円 |
火災保険 | 20,000円前後 |
鍵交換費用 | 20,000円前後 |
室内消毒代 | 17,050円 |
合計 | 315,566円 |
上記の例の場合、初期費用は家賃の5ヶ月分を超える金額となりました。
上記の例では敷金礼金1ヶ月や日割り家賃を想定して作成していますので、
- 敷金礼金なしの物件
- 日割り賃料がないケース
では家賃の4ヶ月~5ヶ月分となる物件が多いでしょう。
また、室内消毒代についてはオプション商品となりますので、消毒施工を不要とすることで少しでも初期費用をおさえることができます。
エイブルの初期費用を安くする方法
「初期費用を少しでも安くしたいな…」
初期費用は安いに越したことはないですよね。
初期費用を安くするには、
- 敷金礼金なしの物件
- フリーレント(前家賃無料)物件
- 初期費用割引キャンペーン物件
などを狙う手もありますが、
初期費用の割引交渉を行う
という方法もあります。
そして初期費用の割引交渉で最も交渉しやすい初期費用の項目は礼金です。
礼金は貸主(オーナー)に物件を借りるお礼金となる費用で、入居者にとっては完全に無駄な費用となります。
賃貸契約を結ぶうえでも不要な費用ですので、上手に礼金交渉を持ちかけられれば礼金を割引してもらえるケースもあります。
仲介手数料を値引きしたい方も多いと思いますが、仲介手数料の値引き交渉よりも礼金の値引き交渉の方がよっぽど成功率が高いです。
礼金が付いている物件に関してはぜひ礼金交渉を持ち掛けてみましょう。
また、礼金の交渉に関しては筆者の別サイト記事にて詳しく解説をしていますので、よろしければ参考にご覧ください。
エイブルの初期費用はクレジットカード払い可能?分割払いできる?
賃貸の初期費用は高額になりやすいです。
「できることなら初期費用をクレジットカードで支払いたい…」
このような希望をお持ちの方も多いことでしょう。
しかし、エイブル物件の初期費用は原則クレジットカード払い不可となります。
また、分割払いもできませんので、初期費用に関しては振込みで支払う形となります。
フランチャイズ店舗によってはクレジットカード払いに対応している店舗も
基本的にクレジットカード払い不可となるエイブルですが、一部のフランチャイズ店舗で初期費用のクレジットカード払いに対応している店舗もあります。
クレジットカード払いを希望される方は、初回のお問い合わせの段階でクレジットカード払いが可能であるか確認した方が良いでしょう。
初期費用を分割払いしたい人にはスムーズがおすすめ
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また、高い賃貸契約の初期費用を分割払いしたい人には「スムーズ」がおすすめです。
スムーズは「6回・12回・24回払い」で賃貸契約の初期費用を分割できるサービスとなっています。
つまりスムーズなら初期費用0円で契約が可能ということですね。
さらに、6回払いは手数料無料でご利用できますので、
「分割払いにしたいけど手数料は払いたくない…」
このような人にもおすすめです。
ご利用は無料のLINE登録から可能となっていますので、まずは下記より公式サイトをご覧になってみてください。
エイブルの入居審査について
これからエイブルの物件へ入居を検討されている方にとって、初期費用以外にも入居審査に疑問や不安を抱いている方も多いと思います。
エイブルの入居審査は「ジャックス」や「エポスカード」といった信販系保証会社を利用して審査を行います。
信販系の保証会社はクレジットカードの滞納歴など個人信用情報を元に審査を行いますので、エイブルの入居審査は少し厳しめとなります。
ただ、信販系以外の家賃保証会社を利用できるケースもありますので、しっかりと家賃を支払える証明ができる方であれば入居審査に落ちてしまうケースは多くないでしょう。
また、さらに詳しいエイブルの入居審査に関しては筆者の別サイト記事で解説をしています。
エイブルの物件へ入居をご検討されている方はぜひ参考にご覧ください。
まとめ
今回はエイブルの仲介手数料について詳しく解説をいたしました。
エイブルの初期費用はおおよそ相場どおりと言えますが、仲介手数料が0.5ヶ月+税という点は非常に大きなサービスです。
さらに女性の方・学生の方であれば女子割・学割でさらに仲介手数料をお得に契約することができます。
ぜひ当記事を参考にエイブル物件をご検討いただけましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたがより良いお引越しができることを祈っています。